●RALLY JAPANのプレイベントとして開催された「CENTRAL RALLY AICHI/GIFU 2019」
11月8日~10日に愛知県長久手市のモリコロパークを中心に、愛知県と岐阜県の広範囲に渡り開催されたWRC RALLY JAPAN 2020のプレイベント「CENTRAL RALLY AICHI/GIFU 2019」。
ラリーは一般道を道路交通法に準拠しながら移動するリエゾン区間と、交通を封鎖してタイムアタックを行うスペシャルステージ(SS)があります。
ド迫力のSSでの走行がラリーの魅力なのですが、SSといえば山の中を走るイメージが強いのでSSを観戦するというのはかなり敷居が高そうです。しかしCENTRAL RALLY AICHI/GIFU 2019では、誰でも気軽にSSの魅力を堪能できるようにコース設定が工夫されていました。
11月9日に設定されたSSの一部は愛知県の岡崎中央総合公園の中に設定されました。写真をご覧いただければ分かる通りコースサイドは観客でギッシリ!
岡崎市は日本人初のF1レギュラードライバーとなった中嶋悟さんの生誕の地で、2017年に市制100周年を記念したイベントにモータースポーツイベントを行うほどモータースポーツ振興に熱心な場所です。
その岡崎市がCENTRAL RALLY AICHI/GIFU 2019のSSに設定されたのに合わせて岡崎市が主催の「おかざきクルまつり」を開催。岡崎のSSもこのクルまつりのコンテンツに組み込んでしまったのです。
岡崎以外のSSで観客席に入るには入場料が必要ですが、この岡崎のSSでは入場無料!その上、ラリーでは珍しい場内実況までついています。
コースサイドに設定された実況席。その実況を行うのはプロフェッショナルなフリーアナウンサー安東弘樹さん。ゲストにはEVAレースクイーンの橘香恋さん。午後にも行われたSSではゲストにZENT sweetiesの澤田実架さんもやってきました。
ちなみ写真の左に写るレジェンドな方々、トミー・マキネンさんとペダー・ソルベルグさんは実況のゲストではありません。
トミー・マキネンさんとペダー・ソルベルグさんは、SSが始まるまでの間に行われたレジェンドドライバートークショーのゲスト!あまりにも豪華過ぎるゲストに場内は騒然です。
おかざきクルまつりは家族連れでも楽しめるイベントとして展開していました。特に働くクルマの乗車体験は子どもたちに大人気。
実際に高所作業車に乗るという体験もできました。イベントのオープニングではレースクイーンの方々は高所作業車からの登場です。
自衛隊の高機動車や偵察用のバイクなども大人気。
また岡崎市といえば日本でたった一台の全地形対応車レッドサラマンダーを保有しており、そのレッドサラマンダーも展示され、乗り込み体験には長蛇の列ができていました。
東京オートサロンでおなじみのロッキーオートも岡崎市にあります。そのロッキーオートが展示したのはボンドカーのレプリカ!
地元のダイハツディーラーは新車の展示の他に往年の名車も展示。
そしてTOYOTA GAZOO RacingはヤリスWRCのレプリカを持ち込んでWRCをアピールします。
このような市民イベントのお祭りの中で本物のラリーを観ることができるという素晴らしさ。それもかなりの至近距離!
おかざきクルまつりの運営スタッフの方にお話を伺うと「まだ何も決まってはいませんがWRC RALLY JAPAN2020でもこのような取り組みをして行きたい」と語っています。
本州で、それも都市部を中心に開催される我が国初のWRCとしても注目されるRALLY JAPAN2020。そのテストイベントとして開催されたCENTRAL RALLY AICHI/GIFU 2019でこのような取り組みが行われるということはRALLY JAPAN2020での岡崎SSもかなり期待出来るのではないでしょうか?
来年の開催が非常に楽しみです。
(写真・文:松永和浩)