●急遽代役としての出場にもかかわらず、素晴らしい走りを披露した千代勝正選手
今回のオートポリス大会では、日曜日の決勝にGT500クラスのドライバー変更がありました。
#12 カルソニック IMPUL GT-Rのジェームス・ロシター選手が土曜日の公式予選終了後に急病を発症し、医師からドクターストップを宣告されたため、ロシター選手に代わってテレビ番組の解説でオートポリスに来ていた千代勝正選手が急遽参戦したものです。
これについては12号車のエントラントからの嘆願書、そして競技会組織委員会からも興行の観点から推薦状が提出されました。
千代選手は昨年まで同じGT500車両で年間エントリーをしていた実績もあり、ライセンスや装備品などの適格性を確認した上で、スポーティングレギュレーション第16条1.に基づき、競技会審査委員会から参加を認められました。
ただし、ウォームアップ走行の結果を踏まえて最終判断すること、12号車については決勝レース中に10秒のペナルティストップが課せられることが条件となりました。
これを踏まえ、見慣れないカルソニックブルーのウェアに身を包んだ千代選手は、昨年までと同じGT-Rとはいえ初めてのブリヂストンタイヤで、わずか20分間の走行時間であわやトップタイムか!? という素晴らしい走りを見せ2番手タイムを計測、決勝に臨むことになりました。
決勝では後半スティントを担当。天候にも翻弄され、入賞とまでは行きませんでしたが、3度のセーフティカーという荒れたレースで無事12位完走を果たしました。
今シーズンは残念ながらスーパーGTの舞台で千代選手の走りを見ることはできませんが、今回の参戦を機に来年またスーパーGTに参戦できることを、きっと多くのファンが待ち望んでいることでしょう。
(H@ty)