■Audiの頂点に立つR8の限定車は世界222台、日本10台限定
アウディR8クーペ/スパイダーが2019年8月24日にマイナーチェンジを受けました。V10エンジン搭載モデルのデビュー10周年を記念した限定車「アウディR8 Decennium(デセニアム)」も同日受注を開始し、今年12月以降、デリバリーがスタートします。
Decennium(デセニウム)とは、ラテン語に由来する言葉で「10年」を意味するものだそうで、アウディR8のV10エンジン搭載仕様の10年にわたる成功が表現されています。初代アウディR8がデビューしたのは2006年で、当初は4.2Lエンジンが搭載されていましたが、2009年に5.2Lエンジンの「5.2 FSI quattro」が追加され、同仕様からR8のV10エンジンの歩みがスタート。
ベースのR8は、2016年に2代目に移行し、今回マイナーチェンジで大きく進化を遂げています。V10 5.2L NAエンジンは、アウディ市販モデルとして過去最高の最高出力620psを誇ります。7速Sトロニックトランスミッションが組み合わされ、駆動方式は、電子制御油圧多板クラッチ式のクワトロフルタイム4WD。 「アウディR8デセニアム」は、クーペモデルの「R8 V10 パフォーマンス 5.2 FSI クワトロ Sトロニック」がベースで、ダイナミックステアリングをはじめとした多くの特別装備が用意されています。
エクステリアは、デイトナグレーマットエフェクトのボディカラーに、ハイグロスブラックスタイルパッケージ(グロスブラックのフロントスポイラー、サイドシル、ディフューザーなど)をコーディネイト。
また、フロントフード上のフォーリングスのバッジもブラックになり、アルミホイールはマットブロンズの20インチ。インテークマニホールドも同様に、マットブロンズカラーが配されています。
インテリアには、「Decennium」のロゴがセンターコンソールやドアなどに配されています。とくに、グロスカーボンファイバー仕上げが施されたセンターコンソールのDecenniumのロゴは、アウディの特許による部分マット仕上げが自慢。素材の表面に特殊な粉末を使用して、数千分の1ミリ単位で粗面化処理が施されています。ほかにも、電動調整機能付きファインナッパレザーダイヤモンドスティッチングスポーツシートや、グロスカーボンの加飾パネル、アルカンターラヘッドライニングなどを装備。さらに、550Wのアンプと13個のスピーカーによるBang & Olufsenサウンドシステムも搭載されています。
世界222台限定で、日本国内は10台になる「アウディR8デセニアム」。価格は30,910,000円で、左ハンドル仕様のみです。
(文/塚田勝弘 写真/松永 和浩)