■PPのパロウ選手は4位。トヨタエンジン勢が表彰台を独占!
スーパーフォーミュラ第5戦決勝が8月18日(日)、時折強い日差しの差し込むツインリンクもてぎ(栃木県)にて開催されました。
19,500人の観客が見守る中、午後2時15分にフォーメーションラップが開始されると、8番手スタートのディフェンディングチャンピオン#1 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 山本尚貴選手がエンジンストールでスタートできず、ピットロードからのスタートとなってしまいます。
さらにフォーメーションラップから全車グリッドにつくと、11番手スタートの#51 B-Max Racing with motopark ハリソン・ニューウェイ選手と18番手スタートの#15 TEAM MUGEN パトリシオ・オワード選手の2台もエンジンストールさせてしまい、赤旗が提示されます。
スタート手順のやり直しとなり再度フォーメーションラップが行われ、52周の予定だった決勝レースは1周減算の51周で争われることになりました。
スタートは大きな混乱なく、上位陣では7番手スタートの#18 carrozzeria Team KCMG 小林可夢偉選手が4番手に、また15番手スタートの#4 KONDO RACING 国本雄資選手が一気に6番手までオープニングラップで順位を上げてきます。
ここでミディアムタイヤでスタートした#7 UOMO SUNOCO TEAM LEMANS アーテム・マルケロフ選手と、スタートでの赤旗の原因を作ったことで最後尾スタートとなったニューウェイ、オワードの3選手が、オープニングラップでピットイン、タイヤ交換を済ませます。
上位4台は前後を伺いつつ周回を重ね、レースも折り返しに近づいた23周目、フロントローからスタートした#20 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 平川 亮選手が、それまでポールポジションから首位を守ってきた#64 TCS NAKAJIMA RACING アレックス・パロウ選手をついに捉え、首位に立ちます。
また、33周目には小林選手が前を走る#5 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 福住仁嶺選手をオーバーテイク、表彰台圏内に入り更に上位を伺います。
レースも終盤に差し掛かり、37周目には平川選手が、そしてその翌周にはパロウ選手と福住選手がピットイン。ミディアムタイヤに履き替えてコースに復帰します。すると4周目でタイヤ交換義務を済ませ徐々に順位を上げていた#37 VANTELIN TEAM TOM’S ニック・キャシディ選手が4番手に浮上します。
ソフトタイヤで走行を続け後続とのギャップを築いた小林選手は残り9周となった42周目にピットイン、そのまま逃げ切りとはなりませんでしたが、2番手でコースに復帰します。
なんとか表彰台を死守したいパロウ選手でしたが、ソフトタイヤで猛追するキャシディ選手に45周目にオーバーテイクを許してしまい、2戦連続の表彰台を逃してしまいました。
こうして平川選手が、参戦5年目にして初優勝を飾り、表彰台をトヨタエンジン勢が独占する結果となりました。
また、ここまでポイントリーダーだった山本選手は9位で入賞を逃し、3位に入ったキャシディ選手が1ポイント差でドライバーズランキングトップに浮上しました。
いよいよ佳境に入ってきた今シーズンのスーパーフォーミュラ。第6戦は1ヶ月後の9月28日〜29日、岡山国際サーキットにて開催されます。
(H@ty)
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