■あの名F1ドライバー、ゲルハルト・ベルガーが目の前に!!
・GRスープラがDTMに参戦するのか!?
2019年のニュルブルクリンク24時間レースは、160台のエントリーとなっています。広いパドックに、チームのトランスポーターとテントがひしめき合い、サイズが大きなドイツ人のスタッフと観客がひしめき合っています。そんな雰囲気に飲み込まれつつ、目に入ってくるものが面白いものばかりなので、本題になかなか集中できません。
まじめに仕事でもするかとTOYOTA GAZOO Racingのピットに入ってみたら、どこかで見たことがある初老の紳士がスープラをまじまじと見ています。
「あれ、ゲルハルト・ベルガーですよ!」と、妙齢の女性カメラマンが耳打ちしてくれました。
なつかしい!
30代後半以降のF1好きなら知らない人はいないでしょう。
マクラーレン・ホンダ時代のアイルトン・セナのチームメイトであり、ベネトンやフェラーリで大活躍したベルガーの記憶は鮮明に残っていることと思います。
プレイボーイとしても有名でした。妙齢の女性カメラマンが興奮するわけです。
ドライバーを引退してからは、BMWのモータースポーツディレクターやFIAの役員を務めるなど、モータースポーツを支える立場を続けてきたと同時に、トラック運送会社である「ベルガー運送」を経営。また、2017年からは、ドイツツーリングカー選手権(DTM)の代表となっています。
ベルガーさんの来ているパーカーの左胸には「DTM」のロゴが入っているのはそういうわけなんですね。
パドック内では色々なチームの首脳陣と思われる人とミーティングをされていました。まさに引っ張りだこです。
DTMといえば、日本のSUPER GTとの交流戦が2019年11月23日~24日に富士スピードウェイで開催されます。トヨタ関係者と話をしている場面もあり、もしかしたら「トヨタ・スープラでDTMに参戦しないか?」との打診があったりして?
もし、将来的にそんなことが実現したとすれば、今回のベルガーさんのTOYOTA GAZOO Racingピット訪問は、歴史的な場面であったと言えそうです。
ベルガーさんが見ていたスープラ。狭いピット内のため、なかなか全体が撮れません。申し訳ありません。後程トライいたします。
(文・画像:渡辺 文緒)