私は、現状では、どちらも選びづらいです。私は現在、ちょうど12年のFD3Sに乗っていますが、エンジン交換やクラッチ交換など、これからの維持費や安心感を考えると、乗り換えも視野に入っています。そして、都会でマンション暮らしとなると、自分の嗜好を満たしながらも、1台のクルマでより多くの要求を満たす必要があります。
自分の嗜好は、スポーツカーらしいワイドアンドローなスタイリングの2ドアハッチバック、MT、FR、軽量、250馬力以上、パワーウエイトレシオが5.0以下、メーカーのスポーツカーやモータースポーツへのこだわり、モータースポーツ参戦車両なら尚可、といったところです。
1台のクルマでより多くの要求を満たすは、当然ながらマンションの機械式立体駐車場に入る、駐車場などで不便を感じない右ハンドル、買い物や日帰りの荷物置き場となる後席を持つ2+2、買い物の長尺物置きに便利なハッチバック、長距離移動でも不安のない最低レベルの安心性と快適性、自動車税や消耗品などの維持費が安い、といったところです。
そう考えると、今のRX-7は、長距離移動でも不安のない最低レベルの安心性を除けば、すべて満たしています。そして、現実的な価格を考えて乗り換え車両を選ぶと、日産フェアレディZ(364万3500円~)、ルノー・メガーヌ ルノー・スポール(385万円)が、不満点はあるののの、どうにか候補に上がってきます。
そんな中、ひそかに注目していたのが、第3の候補となりうる、トヨタFT-86とスバルBRZです。ただ、現時点で判明している情報をまとめてみると、ちょっとつらいかなということになっています。
最も問題なのが、ミッションがアルテッツァのそれを流用するらしく、ハイパワーターボエンジンは搭載できないという点。280馬力なんていうエンジンを積み、そこまで回すことが多ければ、ミッションとデフがブローする可能性があるのです。ハッチバックでないのも困りもの。
そもそも、トヨタFT-86って、あのハチロクの後継車というよりは、シルビア/180SXの後継車っていう雰囲気が漂います。だったら、日産がシルビア/180SXの後継車を出してくれればいいわけで。もちろん、最近の日産車のようなコロコロしたスタイルではなく、シルビアらしいワイドアンドローで。
そんなわけで、現状では、日産フェアレディZ、ルノー・メガーヌ ルノー・スポールに次ぐ第3の候補にはなりづらく、どちらも選ばないということになります。スバルBRZのSTIバージョンが1.6Lターボエンジンを積むという話はありますが、カタログ数値だけでなく実際に250馬力以上が出れば有力候補にはなるんですけれど、まだまだ先の話ですから。
(ジム加納)
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