SEMAショー会場を歩いていると、おもしろい発見とともに妄想にも襲われます。
アメリカで展開しているトヨタのディフュージョンブランド「サイオン」でちょっと気になったことがありました。比較的コンパクトなサイズのサイオンブースに入ると、話題のFT-86サイオン版「FR-S」コンセプトが展示してありました。
メイン導線の通路は見えにくい場所で、ブース内に入らないと展示していることすら分からないような位置でした(一番上の写真が通路から撮ったものですよ)。「ポツ〜ン」という表現がまさにぴったりです。車高が低いから、なおさらそう感じます。
しかも初期のモックアップで外観は変化はなし。ウインドウも黒いスモークで内装が見えない状態に変わりはありません。日本では発表当時からモノ凄い注目を集めているFT-86なんですが、ここアメリカではインパクトが弱いんでしょうか?
ところが一方のiQはといえば、3台のカスタムモデルを前面に押し出して車両を展示していました。気合いの入った個性的なカスタマイズを施したiQは、ジックリと見れば見るほど楽しめる内容が満載です。
●こちらはトレンドのマッド塗装の渋いカラーリングでスポーツ&ラグジュアリーをイメージしたカスタムモデル。ダッシュボードにはiPadをビルトインしたミスマッチなサイズ感を演出しています(参考出品)。
●真っ白なボディに赤のアクセントとレーシングマシンをイメージさせる巨大なエアロパーツで武装。ちょっとフィアット500チックな雰囲気ですね。フロントのエアロはとくに目を引くデザインですね(参考出品)。
●アルミの削り出しで作ったイメージを打ち出したモデル。かつてのボーイズレーサーというよりも、サーキットを速く走るために生まれた軽量マシンの雰囲気がうまくデザインされていますね(参考出品)。
どうですか? やはりFR-S(FT-86)との扱いの違いというか、アピール度の弱さが気になってしまいますよね。
アメリカではコンパクトスポーツは人気がないのかしら……と思っていたら、あぁそうですよ!! 分かった!!! 東京モーターショー&東京オートサロンが間近に控えているわけですから、あえて今年のSEMAショーでは控え目にしたんでしょうね。だからFT-86のアメリカンカスタムは、2012年のSEMAショーに期待っス。
皆さんはどう思いますか?
(南風よしお clicccar編集部)