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■ゴールデンウィーク中、免許関係の手続きが可能なのは2日間のみ!
●「駐車場がないから、試験場に着く前から混雑が心配」…愛知県警
かつてない10連休が続く中でも実は、警察では免許更新手続きなど免許に関する事務手続きを受け付けている。土曜日や祝日は休業だが、日曜日は業務を行っているからだ。27日土曜日~6日月曜日までが10連休となるのだが、手続きが可能なのは4月28日と5月5日の2日間。
まずは愛知県警察に聞いてみた。愛知県の日曜日の免許事務は名古屋市の平針運転免許試験場と豊川市の東三河運転免許センターの2か所だ。混雑カレンダーを見ると、2回の日曜日と連休明けの5月7日が6段階中の最高レベル。混雑を通り過ぎて「激混み」の表示になっている。
「10連休は前例がないので、人手を増やすなどして対応することになりますが、どうなるかはわからない。緊張はしてます」(免許課担当者)
愛知県の普通免許保持者は全国4位で突出して多いわけではないが、愛知県には特有の事情がある。名古屋市の平針試験場は建て替えのため駐車場をつぶして仮庁舎が建っている。来場者用の駐車場がまったくないのだ。遠方からは市バスかタクシーしか移動手段がないから来場者が集中する時には、バスに乗れない人が出るほどだ。周辺の放置駐車に対しても「昨年1月の工事開始からパトロールは引き続いて行っています」(前述・免許課担当者)
どうしても大型連休中にしか手続きができない人に自衛手段はないか。無理やり聞いてみた。
「昨年の例では、2つの日曜日の手続き件数に差はありません。1日の中で言えば朝早くから申請の行列ができるから午前中のほうが多い気もしますが統計がないので感覚でしかありません」(前同)
●「大変混雑、この時期避けて」…警視庁
警視庁は8日、ホームページ上にこんな警告を出した。
《大変混雑します。お急ぎでない方は、なるべくこの時期を避けて手続きをお願いします》
大型連休中の日曜日に東京都内で免許事務手続きができるのは、府中市の府中運転免許試験場、品川区の鮫洲運転免許試験場、江東運転免許試験場の3か所。警視庁の混雑カレンダーでは、愛知県警と同じく、2つの日曜日と連休明けの5月7日月曜日が3段階中の混雑度最高レベル2500人以上の来場者が見込まれる「非常に激しい混雑」予想だ。
運転免許本部の担当者は言う。
「改元時期も重なって、例年以上の混雑が予想されます。ホームページ上でも呼び掛けているが、なるべく避けてもらうことをお願いいしています」
東京都の場合、平日は運転免許試験場、免許更新センター、指定警察署で申請を受け付けているが、日曜日は運転免許試験場だけに限定されるから、それだけでもえ混み合うことは必至だ。
免許証の「平成」表示は、更新で「令和」になるが、大型連休中にやることがなくなったからという軽い気持ちで免許更新などの手続きにいくのは、イライラの原因を作ることになるかもしれないので要注意だ。
(中島みなみ)