日露決戦、ロシアが初優勝! 決勝戦はまさかの展開で日本のD1GP代表選手敗退【2018 ASIA PACIFIC D1 PRIMRING GRAND PRIX】

日本とロシアのトップドリフトドライバーが戦う、「2018 ASIA PACIFIC D1 PRIMRING GRAND PRIX」が9月15日からロシア・ウラジオストクのPRIMRINGにて開催されました。

15日土曜日には個人戦が行われ、16日日曜日には日露対抗団体戦が行われます。

15日の個人戦では、日本代表の優勝候補であるTOYO TIRES GLION TRUST RACINGの川畑真人選手(2017年FIA IDC優勝)や、FAT FIVE RACINGの齋藤太吾選手(2014年及び2016年ロシア大会優勝)の両名がベスト16で破れるなど、これまでの盤石であった日本勢を、年々確実に実力を上げてきたロシア勢が揺るがします。

齋藤太吾選手はタイヤビード落ちのためタイヤ交換を余儀なくされ1ランクダウンののち、挽回しようとするもラフな走りとなって敗退。

川畑真人選手は、0.5ランクリードで迎えた後追いで、なぜか途中でドリフトが止まってしまうというミスをしてしまい、あえなく敗れてしまいました。

ベスト4に残りながらも敗退してしまったK’SPEC SunRISE Racingの日比野哲也選手 (2015年ロシア大会優勝)とTeam TOYO TIRES DRIFT WISTERIAの藤野秀之選手(2017年ロシア大会優勝)で3位決定戦は競われました。雨が降り出す中、ツルツルの路面を滑るような戦いで日比野選手が制します。

そして、いよいよ決勝戦は、本年度RDS(ロシア・ドリフト・シリーズ)で現在トップのFORWARD AUTOのゲオルギイ・チフチャン(通称:ゴーチャ)選手と日本のD1GP2018でランキングトップ、D-MAXの横井昌志選手と、日露トップ同士対決という絵に描いたような好カードを迎えます。

が、しかし! ここで降り出した雨は豪雨へと変わり、日没も過ぎて普通に走るにも危険な状態となります。お客さんも既にスタンドからは退避してしまっていました。戦闘機の下のスタート地点に両選手は着くものの、非常に残念ながら、ここで決勝戦は中止の決定が下されます。

そうなると、優勝者を決めるのは、予選である単走の順位がそのまま適用となり、単走トップであったゴーチャ選手がロシア代表選手として初めてD1GPロシア大会を優勝で飾りました。

日露トップ対決の走りを見たかったのは言うまでもありませんが、あの状態ではどちらも実力を出し切るようなまともな戦いを見せることは不可能だったことを考えるとやむを得ません。

翌日、日曜日の団体戦で、その好カードが組まれることを期待したいと思います。

ゴーチャ選手、優勝おめでとうございます!

(clicccar編集長 小林 和久)

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YOUTUBE LIVEで生放送され、アーカイブされます。
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▼2018 ASIA PACIFIC D1 PRIMRING GRAND PRIX [9/16] RDS vs D1 チーム戦

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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