プレス向けの試乗会では、試乗後にエンジニアやマーケティング担当など、関係者の方々と話をする機会があります。新型ジムニーの試乗会でもこうしたチャンスがあり、少しマニアックな質問も含めていろいろ伺いました。
── 新型ジムニーはユーザーの声を聞いて開発したとのことですが、具体的に話を聞いたのはどのような方なのでしょうか?
A:ディーラー及びプロの森林組合の方々や、日常使用しているエンドユーザーの方からお話しをお伺いしました。
※ジムニーに限らず、ディーラー(販売会社)などを通じて集めたユーザーの声を開発に反映させた事例は珍しくありません。さらに、ジムニーのように用途がはっきりしたモデルに関しては、個別にインタビューなどを行なってオーナーなどのニーズを集めていく例もあります。
── 用品開発についても、ユーザーからの意見を参考に開発されたのでしょうか?
A:ユーザーだけでなく代理店や販売店からの意見も参考に、設定する項目を決定して用品開発をしました。
── ジムニーのアプローチアングルが先代よりも4°マイナスになったのはなぜですか? シエラでは逆に1°改善していますが…
A:万が一の際の歩行者の脚部保護性能確保および荷室長確保のバランスを取った結果です。
※最近のクルマ作りでは、歩行者との衝突時の頭部保護・脚部保護性能が外観の設計に影響を与える例も多いようです。
── アクセルペダルからヒップポイントを前後方向に30mm拡大しのは、ドライビングポジションの改善のためですか?
A:背の高い方の運転姿勢を向上させるためと居住性向上のためです。
※あわせて35mm上下するチルトステアリング機構が備わったことで、先代よりも運転姿勢の自由度は高まっています。