宝くじを当てたら5台すべて揃えたい!? サーキットの狼に登場したスーパーカーたち【オートモビルカウンシル2018】

2018年8月3日〜5日に千葉県にある幕張メッセで開催された「オートモビルカウンシル2018」。3日間で3万人を超えるクルマファンが来場し盛り上がりました。

2016年から始まり、今年で3回目を迎えたオートモビルカウンシルは、国産車メーカー、輸入車メーカーそしてヘリテージカー販売店が一堂に介して、時代を飾った名車と出会えるイベントです。

自動車メーカーそれぞれ歴史を感じられる展示に加えて、ヘリテージカー販売店による即売会も開催。まさに過去の名車から現代へとつながる、日本自動車文化の軌跡そのものと言えるでしょう。

ここでは、販売されていたヘリテージカーの中から1970年代に少年たちを熱狂させた漫画「サーキットの狼」に登場したスーパーカーを紹介しましょう。

まずは、1969年式のフェラーリディノ246GT/L。ディノは交通機動隊の隊員である沖田の愛車として登場。公道グランプリにおいて2位でゴールインするものの、結核に冒されていた沖田はハンドルを握ったまま絶命。その後ディノは改造され、風吹裕矢がステアリングを握り流石島レースに参戦。見事に優勝を遂げています。展示車の販売価格は5000万円と高値をキープしています。

続いては1969年式のトヨタ2000GT。主人公、風吹裕矢の宿敵として登場した隼人ピーターソンの愛車です。前年の王者として参戦した公道グランプリで、風吹が運転するロータスヨーロッパに執拗に攻撃を加えるものの、最後は海へ転落。リタイアを喫しました。今回展示されたトヨタ2000GTの価格は8750万円。海外のオークションでは1億円以上となることもあり、お買い得だったかもしれません。

ポルシェ911といえば、風吹裕矢の永遠のライバルである早瀬左近の愛車です。930ターボは早瀬の2代目の愛車として登場。風吹とともにA級ライセンス取得のために臨んだ筑波サーキットの模擬レースで見事1位となったマシンです。そもそも模擬レースって順位が関係あるのでしょうかね。今回展示されていたのは930型911の最終型ともいえる1988年式の930ターボで価格は990万円。相変わらず空冷ポルシェは値上がりが続いているようです。

最高速度302km/hで当時市販車最速と言われていたのが、フェラーリ512BB。ランボルギーニカウンタックとの最高速についてのコラムはドキドキして読んだものです。漫画の中ではカウンタックLP500Sとともに走り屋狩りを行う謎のクルマというヒールとして登場。今回展示されていたのは1984年式でエンジンがインジェクション化された512BB iで、価格は4500万円です。もはや、高いのか安いのかわかりません。

最後は流石島レースでフェラーリの女豹という女性レーサーが運転していたフェラーリ308GTBの後継車が今回出展されていた328GTBです。漫画の中ではBMW 3.0CSLを駆る隼人ピーターソンに激しい攻撃を受ける風吹を守って身代わりにクラッシュし炎上してしまいます。価格は2100万円です。

今回販売されたスーパーカーは最低でも1000万円。最高価格のトヨタ2000GTは8750万円です。一般人には宝くじが当たらないととても手が出ませんね。

(萩原文博)

この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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