ボルボと並んで北欧の雄として日本でも人気のサーブですが、その先行きに暗雲が立ちこめています。
サーブといえば元々は航空機メーカーで、第二次世界大戦後に自動車製造に参入。その後サーブ・オートモービルとして数々のクルマを送り出してきたメーカーです。得に空力やターボといった航空機メーカーならではと思わせる新技術は、多くのメーカーに先駆けての投入です。
そして1990年に航空機とは離れてGMグループとなりますが、同国空軍の戦闘機であるビゲン名を車両に用いるなど、飛行機好きの心をくすぐるモデルを発売してきました。
それはさておきGMの手を離れた後、オランダのスパイカー傘下となっていたサーブですが、9月7日に会社更生法手続きを申請。今度は中国資本を受けての再出発を予定しています(中国政府の承認待ち?)。
しかしスウェーデンの裁判所は資金繰りの問題があるため、会社更生法の適用を棄却したそうで、このままですと破産の可能性も出てきてしまいました。
果たしてボルボのように外国資本で蘇るのか?
なんとか上手く存続の方法を見つけてもらいたいと思います。
(佐藤みきお)