4月28〜29日にスポーツランドSUGOで開催された「ピレリスーパー耐久シリーズ2018第2戦 SUGOスーパー耐久3時間レース」。
28日に行われた公式予選ではD’station RacingがST-XクラスとST-1クラスの2クラスでポールポジションを獲得するという快挙を成し遂げました。
ST-XクラスはSUPER GTのGT300クラスでも走るFIA-GT3マシンを使ってのクラス。D’station Porscheが総合ポールポジションの1番グリッドに!D’station RacingはSUPER GTでも同じポルシェGT3Rを走らせています。
またST-1クラスは内外のワンメイクレースマシンが出場できるクラスで、今回のSUGOのST-1クラスでは全車Porsche 911GT3 cupが出場。
この2台が揃って、各クラスでポールポジションを獲得しました。
29日午後2時頃にスタートしたSUGO3時間のグループ1レース。スタートドライバーの荒聖治選手はスタート直後から2番手以降のライバルを一気に引き離していきます。
まさにブッチギリという言葉が浮かぶほどの快走を見せ、ライバルとの差を大きく広げていくD’station Porsche。
しかし14周目に、アクシデントによるフルコースイエロー(FCY)。全車速度制限を受けてしまいます。
このFCYの間にD’station Porscheは給油のためにピットイン。ドライバーチェンジは行わずにピットアウトしていきます。順位はトップのままコースに復帰します。その背後に2位のENDLESS GT-Rが迫って一気に差を詰めますが、逆転するまでには至らず、その後は差が広がって行く一方。
その後星野徹選手、近藤翼選手とドライバーチェンジしていく中、1回目のドライバーチェンジをFCYの最中に行いロングラン体制をとっていた82号車のPhoenix Racing Asia R8がトップに立っていました。
そのPhoenix Racing Asia R8をD’station Porscheの近藤翼選手が104周目にオーバーテイク!
そして再びトップへ!
見事に3時間レースを制して、表彰台の一番高い場所、優勝を獲得したのです。
ST-1クラスのD’station Porsche cupは序盤、織戸学選手のドライブでブッチギリの快走を見せますが、惜しくも2位でチェッカーを受けます。
全てのクラスで予選上位も決勝上位も違う顔ぶれとなった第2戦SUGO。その中で2クラス揃って表彰台、そしてST-Xでは総合優勝を果たしたD’station Racing。今期の目玉となることは間違いなさそうです。
次戦は、いよいよ10年ぶりの、そして富士では50年ぶりの24時間耐久レース。とてつもないドラマが待っている予感を隠しきれません。
(写真:松永和浩、栗原淳 文:松永和浩)