トヨタを中心に愛知で目指す、電気グリッドに水素グリッドを融合した「エネルギー地産地消社会」

水素を使う燃料電池のメリットは、単にゼロ・エミッションであることだけではありません。需要に合わせた電力供給がむずかしい太陽光や風力といった再生エネルギーによる発電を安定供給させるバッファであり、エネルギーを貯めるストレージとしての役割も期待されています。そうした未来に向け、2040年頃にはCO2フリー水素の商用化を目指すプロジェクトが愛知県で始まりました。

それが「知多市・豊田市再エネ利用低炭素水素プロジェクト」です。

愛知県内で再エネ由来の水素を製造、供給、利用する地産地消の低炭素水素サプライチェーンを構築することを目指すプロジェクトには、そうそうたるメンバーが参画しています。

自治体からは愛知県、知多市、豊田市が参加。民間企業では、中部電力株式会社、東邦ガス株式会社、トヨタ自動車株式会社、株式会社豊田自動織機が、このプロジェクトを推進します。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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