これってサファリの親戚? 日産と中国企業の合弁会社が中国専用として発表した大型SUVコンセプト【北京モーターショー2018】

それにしても、中国に出かけて驚くのはSUVの多さ。北京の道で見かけるのはセダンかSUV、そしてミニバン(日本のようにプライベートユースというより団体移動用のリムジン的に使われることが多い)。

だから北京モーターショーでのSUVの多さと言ったらまるで雨後の筍。小さなものから大きなものまで百花繚乱で、世界のメジャーブランドに加えて中国内の自動車メーカーもたくさんあってどこもSUVを並べた結果、よくぞこんなに?と思うほどSUVがあふれかえっている北京モーターショーです。

そんななか、中国において日産が東風汽車と合弁で進めているブランド「ヴェヌーシア」が北京モーターショーで発売したのが「The X」。ドアノブもドアミラーもないし前後バンパーが車体と一体化しているしで、このままでは市販できないコンセプトカーなのですが、全長5mは超えるであろうかなりの大型ボディ(数値は未公表)で存在感の強さはかなりのもの。

じっくり眺めていると、中国でブランドが強い存在感を出していこうと思ったらこういうSUVのフラッグシップが必要不可欠なんだろうな、なんて思ったりするわけです。

そんなThe Xですが、この存在感はどこかで見たことがあると思ったらアレですよ、「サファリ」。今はもう日本での販売は終了して中東などで「パトロール」として、北米では「アルマーダ」、そしてインフィニティ仕様は「QX80」として販売されているモデルに似た雰囲気を持っているんですよね。

おそらくヴェヌーシアはこれをモデファイして市販化すると思うのですが、どうなるかちょっと楽しみですね。

(工藤貴宏)

この記事の著者

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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