【スバルXV試乗】東京〜九州を無給油でいけるぞ!走り方次第で満タン1000kmも可能

インプレッサと共通のプラットフォームを持ちながら、クロスカントリー4WDの性能を加味したモデルがXVです。現行モデルは1.6リットルと2.0リットルの2種のエンジンを搭載しています。

そんなXVを1週間ほど連続して使用することができました。普段使いを行い、長距離を走るといろいろなことが見えてきます。

都内でも道路の狭い地域に住む私は、全幅1800mmのXVをちょっと持て余すかな? とも思いましたが意外といけます。シートが高めで視線も高くなるため、見切りはけっこういいものです。ただ、ギリギリまで寄せるならやはりコーナーソナーは欲しいところです。

 

今回、XVを試乗したのは東京に大雪が降ったときです。まさにXVの出番という状況。試乗車にはブリヂストンのスタッドレスタイヤ「ブリザックVRX2」が装着されていましたから、準備万端という感じでした。

シャバシャバな状態になった雪道も、明け方のツルツルの道も上手にこなして走るフィールは安心感があります。長野の山の中まで走りに行きましたが、その状況でも安定の走りは変わりませんでした。

スバル車のドライブフィールのよさ、高い志に裏付けられた機械としての魅力は多くの人が認めるところですが、燃費についてはあまりいいウワサが出てきません。

しかし今回の試乗では意外なほどにいい燃費性能を発揮してくれました。高速道路約340km、一般道40km程度の試乗でトリップメーターが382.8kmのときの燃費は、15.1km/Lでした。このとき、センターの液晶画面に表示された走行可能距離は630kmで、トリップメーターと合算すると1012.8kmとなり、東京から九州まで無給油で走れることになるのです。しかも使う燃料はレギュラー、これはかなり喜ぶべき数字だと言えるでしょう。

この燃費のよさは雪の関係で高速道路の規制速度が80km/hとなっていたことも大きな要因となったと分析します。もし時間があり、少しペースを落として走れるなら、80〜90km/h程度で走れば、燃料を節約することができるはずです。

 

(諸星陽一)

この記事の著者

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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