クルマの世界では4WD、FR(後輪駆動)、FF(前輪駆動)なんて言葉はもはや当たり前。しかし、バイクの場合はタイヤが二個しか無く、後輪駆動しかありません。
ところが、オフロードの世界では2WD化が進み始めているんです!
バイクはほとんどが後輪駆動。エンジンで生み出したパワーがチェーン、スプロケット(歯車)を伝って後輪が回りますよね。
これが逆に前輪のみだとどうなるか。パワーがかかった時に先に滑るのが前輪になってしまうため、滑った瞬間転びます…。
いろんな理由があっての後輪駆動なんですね。これが両方回ってるとどうなるんでしょう?
世界で開発されている2WDバイクはほとんどがオフロードを走る想定で作られたもの。
確かにオフロードなら滑っても前後両方回っていればコケる心配も少なくなります。単純に回転する部分が増えるので走破性は向上!
オフロードを走っているとスタックするのは結構当たり前ですよね。しかし、この状態から2WDに切り替えると…
なんとあっさりと走破!後輪が滑っても前輪が引張ってくれるのでスイスイと悪路を抜けていきます。
実はオフロードの世界ではかなり前から注目されていて、エンデューロレースなどに出場した例もあります。
実はイベントなどに行くと見かける「Ural」というメーカーのバイク。これは元々サイドカーが付いた状態で販売されていて、2WDなんです。サイドカーがあるので地面に付いているのは3輪。走破性も強烈だとか。
そのほか、自分で2WDにするキットを作ってモトクロッサーなどに付けている海外ビルダーも。基本はチェーン、シャフトなどでマウントされています。