4月1日に開幕した2017 D1グランプリシリーズ。そこに1台のアメリカンスポーツの姿がありました。
それは、2016年シリーズチャンピオンの斎藤太吾選手が持ち込んだC6コルベットです。ご存じの通り、コルベットといえばアメリカンスポーツカーの代表格。昨年までマークⅡやチェイサーといった国産4ドア車で戦っていた斎藤選手ですが、大幅なイメージチェンジです。
ベースとなった車両は、なんとスーパーGTに参戦していたレーシングカーのコルベット。斎藤選手は以前からコルベットのスタイリングやV8エンジンに憧れていたそうで、車両を入手し、グリップ競技の頂点からドリフト競技の頂点へとマシンの仕様を変更し参戦しました。
元々低いフォルムのマシンですが、太いタイヤを装着するため、よりワイドなフェンダーを製作して装着することで迫力も増しています。
また、右ハンドル車に慣れているため、瞬時の操作を問題なくできるようハンドル位置も右に変更しています。さらに、通常クルマの先端などにあるラジエターも、重量バランスを改善するため、リヤトランクの最後端に位置変更するなど、車両製作にも苦心が見られます。
そんなマシンがいよいよ開幕戦デビューを果たしました。
迫力のスタイルとエンジンサウンドからその走りに期待を集めた斎藤選手。単走競技では15位に入り、追走競技に進出しました。
追走競技では真っ先に昨年のシリーズ2位川畑選手と対戦。川畑選手も2017年モデルのR35GT-Rへマシンをスイッチしての参戦で、新車同士のバトルに会場も盛り上がりました。
しかし、結果は斎藤選手のエンジンが走行中に止まるというトラブルが発生してしまい、ドリフトが維持できず、軍配は川畑選手に上がりました。
もともと様々な車種が参戦するD1グランプリですが、国産車ばかりの中に、こういった想定外の新たなマシンの登場が登場すると、会場も大いに盛り上がります。
次戦は6月24〜25日の筑波サーキット。会場へ足を運んでナマで観戦してはいかがでしょうか。
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(ビデオオプション編集部)
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