日本のスーパー耐久にも参戦!? アウディがGT4カテゴリーの市販レーシングカーを発表

ニュルブルクリンク24時間レースなどに出場できるクラスとして、国際的に注目を集めているのがFIA-GT4カテゴリー。SUPER GTのGT300クラスに出場するFIA-GT3カテゴリーの下のクラスに位置しています。そのGT4カテゴリーにアウディが新しくR8を投入することを発表しました。

それが4月12日にニューヨーク国際オートショーに先駆けてインゴルシュタットで発表となったAudi R8 LMS GT4

。GT4カテゴリーでは市販生産車モデルをベースにレーシングカーを製作しますが、このAudi R8 LMS GT4は市販生産車のAudi R8 Coupé V10がベース。エンジンはほぼノーマルのままながら、GT4のレギュレーションにあわせた軽量化やサスペンションなどの専用プログラムでレーシングカーとして仕立て上げられています。

ボディー自体は市販のR8とほぼ同じ。GT3マシンのようにフェンダーを拡げたりすることはできません。またウィングやスポイラーもレギュレーションにあわせて小ぶりとなっており、特にフロントのカナードは同色にしてしまえば目立たないほど。

SUPER GTに出場するGT3マシン(Hitotsuyama Audi R8 LMS)と比べると、Audi R8 LMS GT4がいかに市販車に近いものかお解りいただけると思います。

Audi R8 LMS GT4は構成部品の60%が市販のR8と同じ。生産工場も同じということで、市販車とGT4マシンのつながりは深いものとなっており、アウディではその相乗効果でGT4マシンの価格面、信頼性において購入者にとって有利になると説明しています。

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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