中古車の価格は年を追うごとに安くなっていくのが一般的です。
しかし最近では、トヨタ2000GTをはじめ、ハコスカやケンメリといった日産スカイラインGT-Rなどの国産車のビンテージモデルだけでなく、R32~R34までの第2世代の日産スカイラインGT-Rの中古車の価格も値上がりしています。
本来、価値の下がっていくはずの中古車価格がどうして値上がりしているのでしょうか。
中古車の価格が値上がりするケースは2つ考えられます。
一つは高年式で高額なクルマが市場に多く出回った場合です。これはフルモデルチェンジ直後に先代モデルの在庫車が中古車として市場に出回った場合に見られる現象です。
そしてもう一つは映画や漫画といった理由によって突然人気が出て、中古車相場が値上がりするというケースです。
クルマは新車と中古車の2つが存在していますが、新車の場合、トヨタプリウスのようにたとえ、人気車であっても新車価格が値上がりすることはありません。
しかし中古車の価格はオークションで決定するため、流通している台数(供給)を欲しい人の数(需要)が上回ると取り合いになるため、価格が上昇してしまいます。
過去、漫画イニシャルDの影響でAE86トレノが急上昇しました。漫画が話題になる前は実はレビンのほうが人気だったのです。
このように中古車は人気という不確定な要素によって価格が上下する商品なのです。そして、現在中古車相場で目立った値上がりをしている車種を見つけました。
それがホンダS2000です。