WEC(FIA世界耐久選手権)が開幕しました。
その最高峰クラスとして1000馬力級のマシンで競われるLMP1クラスでは、前年チャンピオンのポルシェやアウディといったフォルクスワーゲングループのマシンに、トヨタTS050ハイブリッドが挑むかたちになっています。
今シーズンからTS050 ハイブリッドへと進化したトヨタガズーレーシング、5号車には中嶋一貴選手、6号車には小林可夢偉選手と、F1パイロットを経験した二人の日本人が参戦しています。
トヨタのマシンで久しぶりに世界選手権を戦うことになった小林可夢偉選手は、いきなり開幕戦(英シルバーストーン6時間レース)で表彰台に立ちました!
レース終了時点では、アウディの8号車がトップで、アウディ(8号車)、ポルシェ(2号車)、トヨタ(6号車)で表彰台をわけあいましたが、レース後に8号車のレギュレーション違反が発覚。小林選手はトヨタでの世界選手権復帰戦を2位で飾ることになりました。
アウディ、ポルシェがそれぞれ1台の完走に対して、トヨタは2台ともフィニッシュしたことで、マニュファクチャラーポイントでは、トヨタが33ポイントでトップ。課題は多いものの、結果として好スタートを切ったという見方もできそうです。
(山本晋也)