ドイツVW傘下のチェコの自動車メーカーSkodaは2016年3月30日、中国上海大衆汽車がSkodaに5年間で20億ユーロ(約2540億円:1ユーロ=127円)を投資することで合意した、と発表しました。この資金でSkodaは、中国向け新モデルなどを開発すると見られます。
Skodaは新型車の開発以外にも、電気自動車など代替駆動システムの開発、デジタル化やコネクティビティの向上などの技術開発に資金を投入します。
中国市場はSkodaの売上高の1/4を占める最重要市場で、VWグループとSkodaは2020年までに、中国での販売数を倍増させることを目論んでいます。
SkodaのCEOであるベルンハード・メイヤー氏は「今日の合意は中国市場での我々の存在感を強化するだろう」とコメントしています。
中国では、欧州モデルよりホイールベースが60mm長いSkodaの中国向け小型SUV「Yeti」の人気が高まっており、2016年1~2月の同車の販売台数が前年同期の3倍と急増しています。
Skodaは日本ではなじみのない自動車メーカーですが、チェコでは共産主義政権時代からの長い歴史を持つ老舗メーカーで、近年中国市場に進出しています。
(山内 博・画像:Skoda)