ボッシュは画期的な運転支援技術となる「アクティブアクセルペダル」を発表しました。
このシステムは、ペダルに軽く触れた状態から踏み込み過ぎた場合に、軽い振動でドライバーに知らせることができる、ということです。
ボッシュによると、ドライバーのアクセルワークが燃費の約4分の1に影響を及ぼしているそうです。これに対して従来では、ドライバー自身がエコ運転するか(アクセルの踏み込みを小さくする)、エコ運転モードにする(車両側でアクセルペダルの反応を小さくする)しかありませんでした。
ボッシュが新開発した「アクティブアクセルペダル」は、ペダルに軽く触れた状態から踏み込み過ぎた場合に、そのことを軽い振動でドライバーに知らせることができます。
ボッシュのガソリン システム事業部長のStefan Seiberth氏によると、「ボッシュのアクティブアクセルペダルは、ドライバーに燃費向上を促すとともに、潜在的に危険な状況を警告して事故防止に役立ちます」と「アクティブアクセルペダル」の効果を説明しています。
車両が運転補助システムを装備している場合は、ペダルが警告インジケーターの機能を果たします。
ナビゲーションシステムや道路標識識別用カメラと組み合わせた場合、例えば危険なコーナーに車両が高速で接近しつつあるのを察知すると、振動等により減速を警告できます。
ハイブリッド車に「アクティブアクセルペダル」を装備すると、 エンジン再始動のタイミングをドライバーに知らせて、エンジンが停止している状態を増やすことで、燃費を向上させることができます。ボッシュでは、この方法により全走行距離の30%でエンジンを停止させることが可能になると試算しています。
さらに、「アクティブアクセペダル」の可能性を広げてくれるのが、インターネットとの接続です。
ボッシュは、周囲とネットワークで繋がった車両いわゆるコネクテッドカー向けの開発をすでに進めています。コネクテッドカーと「アクティブアクセルペダル」が連携すれば、ペダルの振動で逆走車、予想外の渋滞、交差点や走行予定ルート上のその他の危険など、運転中のドライバーに危険な状況を警告できるようになる、ということです。
(山内 博・画像:ボッシュ)