山内博 
「東京モーターショー2015」で横浜ゴムと住友ゴム工業グループのファルケンは、それぞれ商品化も近いタイヤ新技術を展示し、アイデアを競いました。
まず、ファルケンはタイヤの内面にシーラント剤を貼り付けた「CORESEAL」というシーラントタイヤテクノロジーを展示しました。
この「CORESEAL」タイヤでは、接地面にクギが貫通してもタイヤ内面のシーラント剤がクギが貫通した孔をシーラント剤が埋めてパンクを防止することができます。
ファルケンの説明員によると「シーラント剤によるパンク防止は、タイヤの寿命の全期間にわたって効果を発揮できることを目指している」とのことで、「CORESEAL」タイヤが商品化されれば、パンク修理から解放されるかも知れません。
次に横浜ゴムは、エアロダイナミクスを進化させた「サイドフィンタイヤ」を展示しました。
このサイドフィンタイヤは、車体にタイヤを取り付けた状態で外側の側面に突起状のフィンを、タイヤの円周方向の複数個所で斜めに突出させています。
このようにサイドフィンを設けることによって、車が走行するとタイヤの上側の空気は空気抵抗を減らすように流れ、同時にタイヤの下側の空気はリフトを抑制するように流れることになります。
横浜ゴムの説明員によると、「このサイドフィンタイヤは、近いうちに商品化できるように開発を進めている」とのことで、数年先にはサイドフィンタイヤが市場に登場することも期待できそうです。
（山内 博 写真とも）
