VWが新型ビートルの米国での販売価格を発表したそうです。
VW of USAによると、2.5L 170psのモデルで$18,995(約152万円)からとのこと。 2.0L TSI 200ps(6速MT)仕様でも$23,395(約187万円)といった具合。
日本では従来モデルが240万円~300万円のレンジだったので、かなりお安い価格設定と言えます。 勿論、日本向けとは細かな仕様差はあるでしょうが、それにしてもその差は歴然。
それでは既に日本に導入されている他のモデルではどうなのか?・・・早速調べてみました。
例えばゴルフの場合、$19,755(約158万円)からとこれまた100万円ほど安い設定になっています。 更にGTIについても何と、$24,295(約194万円)で日本価格よりも174万円も安い事になります。 もう一台、手頃な車が買えてしまいそうですね。
Golf $19,755(約158万円) ⇒ 日本価格:257万円~315万円
Golf GTI $24,295(約194万円) ⇒ 日本価格:368万円
その他にもパサートCCの場合、$28,515(約228万円)からと、実に260万円もの価格差!
RVのティグアンの場合で181万円、トゥアレグ(V6)だと267万円、同HV仕様だと413万円もお安い計算に。
PASSAT CC $28,515~$40,390(約228万円~323万円)
⇒ 日本価格:495万円~625万円
Tiguan $23,720~$33,135(約190万円~265万円)
⇒ 日本価格: 371万円~421万円
Touareg $44,450(約356万円) ⇒ 日本価格:623万円
Touareg HV $60,565(約485万円) ⇒ 日本価格:898万円
VWは2018年までに北米での販売目標である年間100万台を達成する為に、新型ビートルを戦略的価格に設定したと言われていますが、上記のとおり従来から大きな価格差が有り、一体日本価格って何なの?と思えてきます。
しかもこれはVWに限った話しでは無く、BMWもBenzもAudiも一様に同傾向です。 その背景には日本ではやはり国産車が主流で、欧州車がまだまだ売れる市場では無い為に、物流コストや人件費・設備費が販売価格を押し上げているものと思われますが、その他にも日本人特有の舶来品迎合傾向や「高くても良い物なら買う」といった国民性を海外メーカーは昔から見抜いてしまっているのかもしれませんね。
日本で高く売って、米国で価格を引き下げる事で世界規模で利益の均衡を図っているなどとは想像したく無いですが・・・
やはり米国生産を推進している事が安さの要因なのでしょうか。 皆さんは何故米国で欧州車がこんなに安く販売できると思われますか?
(Avanti Yasunori )
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