スバル・ステラがフルモデルチェンジしました……が、これまでスバルのオリジナルだったステラはダイハツ・ムーヴをベースとしたOEMモデルへスイッチされてしまいました。
当然、中身もダイハツ製。スバルが長きにわたって熟成してきた軽自動車用4気筒エンジンを積んだ乗用モデルはこれにて消滅。
まだ、軽商用車(トラック&バン)のサンバーはスバル・オリジナルのまま残っているので、その4気筒エンジンの生産は終わっていませんが、スバルの軽乗用モデルから4気筒エンジンが消えてしまったのは残念です。
いまでこそ軽自動車といえば3気筒が当たり前で、将来的にはダウインサイジングで2気筒になるとも言われていますが、1990年代には軽自動車の4気筒エンジンブームがあったものです。
先陣を切ったのはスバル、つづいてスズキも4気筒エンジンを開発。三菱も4気筒20バルブターボというハイテクエンジンを出したものです。そしてダイハツが続きます。
しかし4気筒の、どうしても高価になってしまうという面が軽自動車には不利な部分もあって、まずはスズキが離脱。そして、今回スバルの4気筒エンジンが軽乗用車から消えたことで、残るはダイハツと三菱となりました。
ダイハツも主力は3気筒エンジンですが、唯一4気筒が残っているのがオープン2シーターのコペン。このクルマには4気筒ツインカムターボという贅沢なメカニズムが似合います。
三菱ではパジェロミニに4気筒エンジンが生き残っています。ただし、SOHC16バルブターボとなり、かつてのハイテクなイメージは少々失われているのは残念なところ。またパジェロミニには自然吸気4気筒エンジンもあり。もちろん日産OEMモデルであるキックスも同じエンジンを積んでいます。
次世代コペンはダイハツが開発中の2気筒ターボエンジンになるというウワサもあるくらいで、次のモデルチェンジで4気筒エンジンでなくなるのは既定路線といっていいでしょう。
ステラから4気筒が消えてしまったいまだからこそ気になります。
コペンとパジェロミニ、4気筒エンジンの軽乗用車として最後まで残るのはどっち!?
(山本晋也)