現行モデルで2代目となるBMW X3は、2011年3月に日本で発売され、翌年にはクリーンディーゼル搭載車も導入されています。
今回の改良で目を惹くのは、丸型4灯式ヘッドライトがBMWの特徴であるキドニー・グリルへと直接つながるフロントマスクで、現行型の登場時よりもかなり精悍になった印象を受けます。
さらに、フロントバンパーのエアインテークも大型化されたこともあり、エクステリアデザインの存在感をグッと増しています。
インテリアでは、ハイグロス・ブラック仕上げのセンターパネルをはじめ、クローム・インサートを細部に配することで、より上質な室内空間を演出。
装備では、万が一の事故発生時に車両の通信機能を介してSOSコールセンターに接続し、救急や消防といった機関の早急な手配が可能となる 「BMW SOSコール」に加えて、歩行者検知機能付の「衝突回避・被害軽減ブレーキ」、車線の逸脱をドライバーに警告する「レーン・ディパーチャー・ウォーニング」を装備。
さらに、車両前方と左右の交通状況をパノラマ・ビューで映し出す「サイド・ビュー・カメラ」などのドライバー支援システムや、両手がふさがった状態でも足元の操作(キック操作)によりリヤゲートの自動開閉が可能な「オートマチック・テール・ゲート・オペレーション」のスマート・オープン/クローズ機能なども標準装備しています。
グレード展開も変更されており、マット・アルミニウム仕上げのデザイン要素により、BMW Xモデルの力強さとスタイリッシュなデザインを主張する「xLine(エックスライン)」を新設定。
「xLine」は弟分のX1、兄貴分のX5にも設定されていますが、Xシリーズの商品力をアップするのに欠かせないグレードになりつつあるようです。
ほかにも、ノーマル仕様のほか、よりダイナミックな走りとスタイリングを強調する「M Sport(エム・スポーツ)」もありますから、幅広いユーザーにBMW X3の魅力をアピールするはず。
価格帯は、2.0Lの直列4気筒DOHCツインパワーターボ+8速ATのX3 xDrive20iの579万円から、3.0Lの直列6気筒DOHCツインパワーターボ+8速スポーツATのX3 xDrive35i M Sportの772万円です。
(塚田勝弘)