イギリス自動車文化のアイコンともいえる「MINI」に、イタリアのコーチビルダーがアクセントを加えたら……というテーマで生まれたコンセプトカー『ミニ・スーパーレジェーラ・ヴィジョン』が誕生しました。
ミニでありながら、2シーターのロードスターとして仕上げるという困難なテーマに立ち向かったデザイナーやビルダーは、そのボディをアルミのハンドメイドで生み出すことで、クラシカルかつエレガントなシルエットを実現したといいます。
そうして生まれた新解釈ともいえるボディですが、丸目ヘッドライトや6角形のグリル、グリルの中に置かれたアシストランプといったフロントマスクの構成要素は、55年もの伝統に裏打ちされた「MINI」らしさを十分以上にアピールしているということです。
インテリアはレザーとアルミ、ブラッククロームといった複数の素材を組み合わせることで独特のスポーティ感を演出。ミニであり、また英国的ロードスター的な雰囲気を持つコクピットとしています。
ショートオーバーハング、そしてトランクリッド上に置かれたシングルのテールフックといった古典的なスポーティデザインとしている「ミニ・スーパーレジェーラ・ヴィジョン」。そのパワーソースは電動というのもユニーク。いつまでも「MINI」らしさは生き続けるという宣言のようにも感じるデザインスタディ・コンセプトといえましょう。
(山本晋也)