アルミニウムボディに5.2LのV10エンジンを搭載し、570ps/540Nmのハイスペック、0-100km/hを3.4秒で加速し、最高速は320km/h。しかもそれを7速Sトロニックとクワトロフルタイム4WDが路面に伝え……スポーツカーとして十分な数値やキーワードが並びます。
アウディR8に加わったレーザーハイビームは、先進性こそが真骨頂であるアウディの最上級スポーツカーにふさわしいピースといえるでしょう。
ヘッドライトについている1つのレーザーモジュールがオールLEDヘッドライトのじつに2倍の範囲で光を照射するのが自慢。
レーザーハイビームは、今年の6月に開催されるルマン24時間レースで「New Audi R18 e-tron quattro」に初めて採用されます。
AUDI AGの開発研究担当取締役であるProf. Dr. ウルリッヒ ハッケンベルクは、「アウディは、最も重要な24時間レースを長年席捲してきました。優れたTDIドライブ技術に加え、ライティングで最大の照射範囲を得ることはドライバーにとって大きなアドバンテージになり、特に夜間のドライブにおいて私たちの成功に重要な要素となります」と語っていますが、レースを走る実験場としている好例といえるでしょう。
(塚田勝弘)