自動車の安全性能を試験・評価する自動車アセスメント(JNCAP)は、平成23年度から新・安全性能総合評価に進化しています。
その内容は、55km/hで正面衝突させるフルラップ前面衝突、64km/hで運転席側を衝突させるオフセット前面衝突、台車を55km/hで横から衝突させる側面衝突、後面衝突頚部保護性能、歩行者頭部保護性能、歩行者脚部保護性能、シートベルトリマインダーとなり、その結果は乗員保護性能評価(100点満点)、歩行者保護性能評価(100点満点)、シートベルトリマインダー評価(8点満点)の合計208点満点となっています。
110.0点未満を1☆、110.0点以上130.0点未満を2☆、130.0点以上150.0点未満を3☆、150.0点以上170.0点未満を4☆、170点以上を5☆という1☆〜5☆の5段階で評価されるものです。
そして、平成25年度JNCAPにおいて、ついに新・安全性能総合評価において軽自動車として初めて170点以上の5☆(ファイブスター賞)を獲得したモデルが登場しました。
それが、ホンダN-WGN(エヌワゴン)です。
テスト車両はN-WGN G・Aパッケージで、乗員保護性能評価が87.35点、歩行者保護性能が85.50点、シートベルトリマインダー評価が6.0点の、計178.8点を達成しました。
これは、同じく平成25年度にファイブスター賞に輝いたホンダ・フィットの178.0点(内訳は乗員保護性能評価92.59点、歩行者保護性能評価81.41点、シートベルトリマインダー評価4.0点))よりもわずかながら高くなっています。
そして、これまでにテストした軽自動車としてファイブスター賞以上で最高得点のクルマに与えられる「軽自動車部門 JNCAP大賞」もN-WGNは受賞しています。
(山本晋也)