見てるぶんには面白い!
でも一緒にレースをしているほかのドライバーにとってはたまったもんじゃないでしょう。これは、イタリア・モンツァで行われたBlancpain Endurance Seriesという選手権の第1戦。市販車のGTカーをモディファイした車両で行われる耐久レースです。
主役はこの緑色のフェラーリ458イタリアGT3に乗るVadim Kogayという選手。45歳のロシア人です。それがどうもレース経験はあまりない方らしいんですよね。ただし億万長者なので、高価なレーシングカーもポンと買えてしまう。それで参戦してきたんですが、さすがにこういう上級レースは、そう簡単ではなかったようです。
もうコースアウトしまくり! それでも果敢にコースにもどり、レースを続行しようとします。左リヤにダメージを負いながら、とりあえず次のドライバーまでクルマを渡すことはできたようですが……。
モータースポーツはとにかくおカネがかかるので、ドライビングスキルが高くても、資金が集められなければ上級レースに参戦できません。逆にお金持ちであれば、ほとんどカネにものをいわせるだけで上級レースに参戦することも可能です。日本のレースにもそういう方はいます。でも日本人の場合、やっぱりそれなりに空気を読むので、あるていどの経験を積んでから出てくるようで、これほどひどいケースはないと思います。
やっぱりほかの選手に迷惑をかけてもいけないので、入門的なレースから段階を経てスピードの高いレースに出るようにしていってほしいですね。
(まめ蔵)