BMW i3 のレンジエクステンダーとは?【試乗その3】

BMW i3 その1 BMW i3 その2から続く。

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レンジエクステンダーはバッテリーが完全に空になってから発電を始めるのではなく、バッテリーの電気が少なくなって来たら発電する。

このタイミングはiDriveコントローラーで、ドライバーの好みによって変えることができる。電気がかなりなくなってから発電を開始するのか、電池が半分くらいに減った時点で発電を開始することもできるようだ。

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発電量は「i3」が全開走行するときに、全部を賄えるほど大きくはない。とは言ってもずーっと全開走行できるケースは実際の路上ではほとんどないはずだが・・・。

バッテリーだけで普通に走ると160km走行でき、運転のプログラムを変えてECOPROやECOPRO+にすることで180km、200kmに伸びるという。それがレンジエクステンダー付きの場合には300kmまでレンジが伸びることになっている。

もちろんこれは走行するときの乗車人員、道路の混雑状況、登り下りの道の勾配なども影響するからこの通りではないにしても、100km伸びるというのはバッテリーだけでハラハラしながら乗ることを考えると、精神的に楽な状態でギリギリまでバッテリーを使い切ることができるわけだ。

もうすぐ家で充電できることがわかったら、わざとレンジエクステンダーが作動しないようにプログラムすればいいのだ。

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電気自動車といっても、アクセルペダルの動かし方でレンジが変わるから、ドライビングはなかなか奥が深いかもしれない。BMWの駆け抜ける歓びは電気自動車でも感じられた。

(菰田 潔)

BMW i3 その4へつづく

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