三菱eKスペース/日産デイズルークスともに、子育てファミリーをメインターゲットに据えています。ママも送迎や日常の買い物などで積極的に運転することを想定し、そうした装備も豊富です。
試乗記01でご紹介したように、一般道で普通に走る分にはNAエンジンでも余裕はないものの、とくに不足もなく、eKワゴンやデイズの燃費重視のNA仕様(49ps/56Nm仕様)のように遅くて驚くことはありませんでした。
では、時々高速道路を走ったり、郊外や山岳地帯に住んでいたりする場合はどうするか。ターボで首都高を走らせると、NAの49ps/59Nmよりも64ps/98Nmのターボの方が当然ながら断然走ります。
しかもターボは、最大トルクの回転数が3000rpmとNAよりも2000rpmも低く、最高出力も500rpm低い6000rpm。停止時からの発進もパーシャル域からの加速もターボの方が上で、回していくとターボラグは感じますが、それでも走らせやすく感じます。
しかし、ターボはカスタムの「カスタムT」にしか選択肢がなく、2WDは165万9000円。NAの「カスタムG」との価格差は13万円超、ノーマル仕様の「G」とは28万円超と大きく広がります。しかもターボの燃費は、NAよりも4km/L近く下回るとなるとNAで十分と判断する材料になりそう。
とはいえ、「カスタムT」は余裕の走りを生み出すターボだけでなく、両側電動スライドドアやオートライトなどの快適装備や、165/55R15タイヤも標準装備されますから、遠出も想定する家族で使うファーストカーとしてチョイスするなら十分アリでしょう。
なお、増税前には間に合いませんが、3月末日までに注文すると5万円強の注文特典が付きます。
■eKスペースはNAエンジンでも動力性能は大丈夫か?【eKスペース試乗記01】
https://clicccar.com/2014/03/14/249335/
(塚田勝弘)