アクセラ・ハイブリッドを選ぶワケは上質な走りにアリ

アクセラのガソリン車は2.0Lのほかに1.5Lもありますが、価格やスペック的には2.0Lのガソリンか2.0Lエンジン+モーターのハイブリッドかで迷う人がいるかもしれません。

mazda_axela_01

ただし、ハイブリッドは4ドアセダンのみなので、5ドアハッチバックがマストな人はハイブリッドの選択はできず、一方の4ドアセダンは1.5Lのガソリンのみ。

実際にハイブリッドを高速道路や指宿スカイラインで走らせてみると、運転席でも5ドアハッチバックよりも音や振動が抑えられているのを感知できますし、後席に座るカメラマンからは「後席は全然違う」という声が上がっていました。

mazda_axela_04

ハッチバックとセダンの差は、荷室の実用性だけでなく、リヤバルクヘッドの有無による音や振動の差があるわけです。

また、トランクルームに配置される駆動用バッテリーにより、結果的に前後重量配分が改善しているというイイ意味での副作用もあって、乗り心地にも落ち着きが感じられます。

mazda_axela_02

ハイブリッドはリヤバルクヘッドの存在と、1.5Lのガソリンよりも120kgも重くなったことで乗り味にも好影響を及ばしている反面、やはり当然ではありますが、1.5Lガソリン車で顕著な軽快感は薄れてしまいます。

mazda_axela_03

また、別の機会で試乗済みの2.0Lのガソリンとハイブリッドを比べると、まだ80kgほどハイブリッドの方が重いですし、高速走行時や登りの山道などエンジンが主役になるシーンでは2.0Lの155ps/196Nmの方がハイブリッドの99ps/142Nm(システム合計出力136ps)よりも数値どおりパンチのある走りを味わえます。

ハイブリッドはそれでも指宿スカイラインのような急勾配、多様なコーナーが連続するステージでも、同じハイブリッドシステムのプリウスよりも明らかにレスポンスがよく、リニアなハンドリングもあってストレスを感じさせないのが美点。

上質な走りはこちら。

ガソリンのセダンの419Lから312Lと小さくなる荷室容量など、積載性を考えると実用面で影響を感じさせる点もありますが、アクセラも他のハイブリッドと同様に、最も燃費のいい街中や郊外中心の使い方がベストで、ときに高速道路やワインディングでもストレスを感じさせない走りっぷりが長所だと再確認できました。

(Text:塚田勝弘/Still Photo&Movie:前田惠介)

<関連記事>
ロングドライブ&ハイウェイで快適なアクセラはどれ?
https://clicccar.com/2014/03/19/249658/

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる