好調なAクラスは、日本での発売は2011年の11月でしたが、CLAクラス、EクラスやSクラスなど、ビッグマイナーチェンジを含めた新型が出揃い、日本での販売台数は5万3037台と前年比プラス約30%を達成するなど、昨年はほかの輸入車と同様にメルセデス・ベンツも好調でした。
世界販売では156万2472台(前年比9.7%)と大きく伸ばし、12月単月では創業以来最高となる13万9180台を達成しています。
メルセデス・ベンツ最大の市場であるアメリカでは、2ケタ増の前年比14.0%増の31万2534台、カナダ、メキシコでも過去最高を記録し、中国でも前年比11.1%増の21万8045台を記録。
冷え込む欧州市場では、お膝元のドイツで台数を減らしながらもシェアを伸ばし、欧州全体では同5.9%増の66万566台を記録。とくにイギリス、ベルギー、トルコでは過去最高を達成しています。
中でも好調なのがコンパクトカーで、コンパクトカー全体で37万1399台に達し、前年を64.0%も上回っています。Aクラス、BクラスだけでなくCLAも大きく貢献し、AクラスとCLAクラスは他メーカーからの乗り替え率が50%に達しているそうです。
2014年は、同ブランドのSUVとしては初めて無段階可変トルク配分機能付4MATIC(フルタイム4WD)をオプション設定する新型SUVのGLAクラスを投入するなど、引き続き攻勢をかける構え。
さらに、デトロイトで公開された大黒柱の新型Cクラスも控えていますから2014年もプレミアムブランドの王者として存在感を示すことは間違いありません。
(塚田勝弘)