日本で買えるアウディは、セダン、ハッチバック、ワゴン系はA1、A3、A4と続いていきますが、ドイツなど欧州の街角でちらほら見かけるA2もありました。しかし、販売的には厳しかったようで2005年には生産を終了し、2011年のフランクフルトモーターショーで復活を示唆したコンセプトカーを提案しています。
一方で、すでにBMWが2シリーズ・クーペを発表していますが、アウディも2ドアのコンパクトスポーツを来年1月のデトロイトモーターショーで発表します。
こちらはBMW2シリーズとは異なりクーペではなく、アウディらしく「オールロード」コンセプトとシューティングブレークのボディ形状を併せ持ったクロスオーバー。
全長4.2mとコンパクトながら力強いフェンダーアーチや天地に薄いキャビンは、いかにもコンセプトカーですが、公道からサーキット、アウトドアまで使えるという2ドアクロスオーバーというコンセプトが受け入れられるか興味深いところ。
アウディのデザインアイデンティティであるシングルフレームグリルのリブやサイドのエアインレットなどは、「e-tron」に共通のデザインエレメントになっています。
デュアルヘッドライトやシングルフレームグリルのハニカム構造は、今年9月のフランクフルトモーターショーで発表した「Audi Sport quattro concept」で提示した「quattro」のデザインコンセプトをさら煮詰めたそうですから、新世代クワトロを暗示するデザインともいえます。
(塚田勝弘)