アバルトは現在でこそフィアット傘下ですが、オーストリアからイタリアに移住したカルロ・アバルトが起こしたレーシングカーやチューニングメーカーとして名を馳せたスペシャリストとして知られています。フィアット傘下とはいえ、昔からのアバルトのファンなら、カルロ・アバルトの星座がサソリ座(スコルピオーネ)のために作られたエンブレムを見るだけで心が高鳴るはずです。
さて、10月15日より予約受注を開始し、来年4月以降に発売される「アバルト595 50th Anniversary」は、1963年にトリノモーターショーで披露された「FIAT ABARHT595」の50周年を記念した限定車。
595由来のモチーフを内・外装に盛り込んだ特別なデザインとクラシックなロゴなど、細部にまでこだわって仕上げられています。
エンジンは1.4Lの直列4気筒DOHCターボをチューニングすることで、180ps/250Nmまで高められていて、フェラーリの名を冠した「アバルト695 エディツィオーネマセラティ」「アバルト 695 トリブートフェラーリ」と同一。
当然ながら595シリーズでは最高のスペックで、クイックなシフトとした、パドルシフト付、ATモード付5ATシーケンシャルトランスミッション「アバルト コンペティツィオーネ」を組み合わせています。
エクステリアでは、オリジナルにちなんだ「Fiat Abarth 595」のサイドストライプを装着し、躍動的な赤いライナーで装飾された17インチのアルミホイールが特徴。
オリジナルのシートを現代的に再解釈した赤と白の本革スポーツシートを採用し、ダッシュボードとコーディネートされたインテリアもまたかなり刺激的な仕上がり。さらに、赤のアクセントとセンターポジションの入った黒いレザーのステアリングホイールとブレーキペダルの両方をヒストリックロゴが飾っているなど、50台限定車らしい希少価値の高い内容になっています。
ボディカラーはパールホワイトのみで、シートカラーはホワイト/レッド、価格は484万9200円です(消費税8%含む)。
(塚田勝弘)