数あるクルマの中でも一番の長寿を誇ったフォルクスワーゲン・タイプ1(通称ビートル)。そのビートルをベースに作られたマルチパーパスカーがフォルクスワーゲン・タイプ2です。
タイプ2と言われてピンとこない方も「ワーゲンバス」と言えばお分かりになるかと思います。そのファニーなルックスから現在も人気が高く、日本では軽ワンボックスをベースにワーゲンバス風のフロントマスクを装備したカスタムカーも多数登場していますよね。実はそのタイプ2、ある国ではまだ現役で生産されているんです。
その国はブラジル!ブラジルでは「コンビ」という名前で生産が続けられている同車は、エンジンを元々の空冷式のエンジンから水冷式の水平対向エンジンに換装されるなどアップデートを続け、1967年から現在まで生産が続けられてきたのです。
しかし、ブラジルでも2014年より新車にはABSとエアバッグの標準装備が義務付けられるなど安全基準のクリアが難しくなったことで2013年一杯での生産終了を発表。そこで長きに渡る歴史の最後を飾る「ラストエディション」が600台限定で発売されることになりました。
このラストエディションは、レトロなイメージのホワイトとブルーのツートーンのボディーカラーにホワイトにペイントされたホイール、外装と同じイメージのツートーンのシートやカーテンなどを装備。また、タイプ2デビュー当時は当然存在しなかったUSB入力を備えたオーディオも用意されています。
気になるお値段は85,000レアルと日本円でおよそ343万円(2013年8月21日のレートで換算)となっており、ベースの50,030レアルから大幅アップとなっています。詳細はフォルクスワーゲン・ブラジルのサイトで確認できますので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか?
■写真引用・フォルクスワーゲン・コンビ公式サイト(ポルトガル語)
(小鮒 康一)