年に2、3回くらい特別仕様車や限定車を出しまくっている印象のsmart(スマート)ですが、それだけニーズがあるとも受け取れますし、現行型は5年経っていますので、テコ入れをしないとカタログモデルだけでは厳しくなっているともいえるかもしれません。
8月上旬から発売開始されたのは「smart fortwo coupe BRABUS Xclusive edition tailor made」、「smart fortwo cabrio BRABUS Xclusive edition tailor made」。
とても長い車名ですが、要は現在のスマートは「2人乗り」のみで、「クーペ」と「カブリオ」に、「BRABUS(ブラバス)」メイドの専用チューニングに加えて、フルカスタムオーダープログラムによる特別な内・外装を用意した220台の限定モデルとなります。
簡潔に要約できないほど、盛りだくさんの限定車は、smart-BRABUS社によるチューニングで、標準仕様よりも31psアップの102psを誇る1.0L 3気筒DOHCターボを搭載。
5ATはクラッチ容量の拡大など強化が図られ、1-4速シフトスピードを20%短縮し、専用ダンパーやスプリングの採用など足まわりも変更されています。
内・外装は、マイスターが丹念に仕上げるフルカスタムオーダー「smart BRABUS tailor made」が見どころで、専用デザインのフロントスポイラー、サイド&リヤスカート、ダークヘッドライトユニット、6ツインスポークアルミホイール、センター出しのデュアルクロームエグゾーストなどこれでもか! というアグレッシブなエクステリアが目を惹く間違いなし。
インテリアもゴージャス。日本仕様限定のエクスクルーシブレッドレザーがシートをはじめ、ダッシュボードとドアトリムに張り巡らされています。ボディ同色のアクセントパーツをレブカウンターなどに採用するなど、細部にまでこだわりが凝縮されています。ほかにもパドルシフト付小径ステアリング、アルミと本革からなるシフトノブなどもBRABUS専用装備として用意。
220台の割り振りは、「クーペ」のディープブラックが95台、ダークグレーマットが45台、「カブリオ」のディープブラック(ソフトトップはレッド)が55台、ダークグレーマット(ソフトトップはブラック)が25台。価格はクーペが282万円、カブリオは大台突破の306万円です。
■smart
http://www.smart-j.com/lp/tailormade/
(塚田勝弘)