三菱のミッドサイズSUVのアウトランダーが2代目にフルモデルチェンジしました。新型アウトランダーは先進的なスタイリングや質感をアップしたインテリア、居住性や使い勝手を向上させた居住空間など、見どころも多いのですが、その中でも進化を感じさせるのがハンドリングの良さです。
先代もSUVのなかでは軽快なフットワークのクルマでしたが、新型はボディが100㎏以上軽量化されたこともあり峠道でも重心の高さを感じさせずに気持ちよく走ってくれます。
さらに私が乗ったのは2.4リッター4WDの24GでオプションのS-AWCも装着されていたので、ステアリングを切り込んで多少ラフにアクセルを開けてもグイグイと曲がってくれちゃいます。
S-AWCにはランエボにも採用されていたフロント左右輪の駆動力をコントロールしてくれるAYC(アクティブ・ヨー・コントロール)もSUVで初めて搭載されているので、コーナリング性能も大幅にレベルアップされています。もちろんランエボとはS-AWCはのシステムは異なっていますが、AYCらしい回頭性の良さを見せてくれるので、アウトランダーの4WDを買うならS-AWCはオプションでも選んでおきたいアイテムです。
遮音性も高まっているし、追突軽減ブレーキなどが付くe-Assistを装着すれば、アダプティブクルーズコントロールも装備されるので、長距離ドライブの快適性も大幅に向上しています。曲がりくねった山道でも気持ちよく走れて、7人乗れるSUVが欲しい人にはアウトランダーはおすすめの1台です。
さらに2013年年初めには満充電で55㎞走れ、その後もハイブリッドカーとして走ることができるプラグインハイブリッドEVのアウトランダーPHEVも登場する予定なので、そちらも楽しみです。PHEVも駆動方式は4WDになり荷室下にインバーターやモーターが搭載されるので、乗車定員は5名になりますが、PHEVでも補助金を使えば車両価格のアップは24Gに対して実質50万円程度に抑えられる模様。システムを考えればかなりリーズナブルなので、先進的なクルマが好きな人にはアウトランダーPHEVもおすすめです。
(岡島裕二)