まずはこの写真をご覧下さい。マーチがひっくり返っていますが、実はこのなかに人が乗ってるんです。
これは10月20〜21日にお台場で開催された「モータースポーツジャパン2012」と同じ会場で、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)がボランティア事業で年に一度開催している、母親と子供の交通安全促進を図るT目的で開催していた安全運転講習会のなかの一コマなのですが、シートベルト、エアバッグ、チャイルドシートで有名な「タカタ株式会社」が製作したロールオーバーシミュレーターの体験コーナーです。
普段なかなか出来ない、車が横に倒れたりひっくり返ったりしたときの様子を安全に体験できる装置。クルマを串刺しにした感じで、ぐるっと回転してシートベルトの重要性や正しい座り方を学べます。
完全に真っ逆さまになるので、お母さんやお父さんだけでなく一緒に参加した子供もビックリしてました。クルマがひっくり返る事を体験する機会はほとんどないとは思いますが、この装置によってシートベルトを正しく装着することがどれだけ大事な事が理解できます。この装置の案内をしていた吉田由美さんの記事によると、「正しいシートの座り方をしてお尻とシートの間の隙間を少しあけ、シートベルトを腰骨と肩の真ん中にかけて最後にシートベルトのたるみを取る……。」との事。
装置ではマーチを使用し、マーチが徐々に回転します。
180度回転するとこのとおり真っ逆さま!
ロールオーバーシミュレーターは大人気で列が途切れる事がありませんでした。
また、チャイルドシートの相談や、チャイルドシートを使用しての急ブレーキ体験も!
メインプログラムとして、いざという時の正しい急ブレーキ操作の練習、さらに現在ほとんどのクルマに装着されているABS(アンチロック・ブレーキ・システム)の作動も体験。また近年採用が拡大しつつある「ESC(横滑り防止装置)の走行・同乗体験」が行なわれていました。
参加者の様子と見ていると急ブレーキというのを出来る人は意外と少ないのがわかります。しかし、この体験は2回行うので1回目に出来なかった方も2回目では思いっきりブレーキを踏む事が出来る人がほとんどで急ブレーキの体験も大切な事だと実感。
また、車やパイロンを設置しての縦列駐車を体験できるコーナーでは、縦列駐車のコツを学べるコーナーも。
他には、意外に知らないドライビングポジションとハンドル操作を丁寧に説明。参加者はプロに質問出来るとあって活発なやり取りも見られました。
これらの貴重な体験を普段の運転やイザという時に生かして安全運転の促進に寄与して欲しいと思います。(sin)