次期クラウンはHVが主力の省エネ高級車に変貌を遂げる !?

日本自動車販売協会連合会の統計データによると、2003年12月に発売された先代モデル(ゼロ・クラウン)は約33万台を販売。そして2008年2月に発売された現行モデルは現在までに国内で約20万台を販売しています。 

先代クラウンではデザインテイストを従来モデルから一変。威風堂々とした中にもスポーティさを上手く取り込んだエクステリアデザインで若返りを図り、オジサマ層にも支持されて大ヒット。

高級車にも拘わらず、発売されるやコンパクトカーを凌いで新車販売ランキング5位に躍り出るなど、エポック・メイキング的な存在に。その後もモデル末期まで販売ランキングでBEST10圏内に留まる偉業を達成。今見てもそのデザインは古臭さを感じさせません。

トヨタ クラウン ロイヤルサルーン(先代)

先代の流れを汲んだ現行クラウンはおりからのミニバン人気に押されて先代ほどの販売台数には繋がりませんでしたが、それでも販売ランキングで20位前後をキープしています。

 

そんな現行クラウンが巷の情報によると14代目にバトンタッチする時期が本年12月に迫っているようです。1955年発売の初代から常に大型化してきたクラウンシリーズですが、次期モデルでは初のダウンサイジングに踏み切る模様。

「ロイヤルサルーン」シリーズではボディ全長が若干短縮され、パワートレーンも既存のV6 3.0エンジンがドロップされてV6 2.5Lエンジン一本に。

「クラウン・ハイブリッド」シリーズでは3.5Lエンジンが大幅にダウンサイジングされてJC08モード燃費が現行の14.0km/L→20.0km/L以上へと飛躍的に向上するようです。

フロントマスクにも特徴的な「アイコン」が追加され、従来とは少し雰囲気が変わるかもしれません。いずれにしても次期クラウンではグレード数やパワートレーンが一旦整理され、スッキリとしたラインナップで登場すると思われ、それに伴ってお値段も見直される筈。

なにせトヨタの看板車種だけに、次期モデルではHVを軸とする今後のトヨタの戦略が色濃く現れているものと予測されます。

■トヨタ クラウン 公式HP
 http://toyota.jp/crownroyal/index.html?ptopid=men

 (Avanti Yasunori) 

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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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