クルマの整備はオーナー(所有者)の責任で行なうものですが、ついつい後回しになってしまう部分もあります。そこで、国土交通省は、関係団体等と協力して「自動車点検整備推進運動」を実施しています。例年通り9月・10月は強化月間として、とくにユーザーへの呼びかけが行なわれています。
2012年の強化月間でのテーマは以下のように発表されています。
1.総合的な広報・啓発活動の実施
自動車の無料点検・マイカー点検教室等のイベントを全国各地で開催するとともに、チラシ及び小冊子の配布等の啓発活動を実施。特に、女性、家族連れ及び長期使用車両のユーザーを中心に自動車の点検・整備の重要性をわかり易く広報。2.事業用自動車等に対する重点的な取組
定期点検実施状況の車検時等における確認を強化し、確実な実施を指示するほか、定期点検の確実な実施を促すユーザー向けハガキを充実強化する。3.エコ整備の啓発
点検・整備を行うメリットとして、適切な点検・整備によるCO2削減効果について、様々な機会を捉えて自動車ユーザーに対して周知。4.公用車の点検整備の励行
自治体が保有する公用車の適切な定期点検整備の励行を呼びかけ。5.エンジンオイル等の点検整備の推進
エンジンオイルの劣化による車両火災事故やバッテリの爆発事故等を防止するため、これらの事故等の情報を様々な機会を捉えて自動車ユーザーに対して展開・周知。
なかでも、一般ユーザーとしては長期使用車が増えていることについての対応というのに注目したいところ。たとえ21世紀に作られたクルマというと最近に思えるかもしれませんが、2001年から、すでに10年位上の月日を経ています。愛車が新鮮味を失わないと感じていても、徐々に傷んでいますから、思わぬところで足元をすくわれかねません。
年月が過ぎるほど、様々な箇所が故障しやすくなる傾向にありますから、定期的かつ効果的な点検が必要ということです。
■「自動車点検整備推進運動」の強化月間が始まります。(国土交通省)
http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha09_hh_000067.html
(山本晋也)