ドイツに本拠を構えるTOYOTA Motorsport GmbH (TMG)から、ラリーシーンに復帰するという発表がありました。
とはいえ、ワークス体制でWRカーを走らせるという話ではなく、FIAのR1Aレギュレーションに合わせたヤリス(日本名:ヴィッツ)を仕立てたということ。
このヤリス3ドア、車両とラリー用キットを合わせた価格が22,500ユーロということですから、入門用マシンとも思えてしまいますが、今年中にホモロゲーションを取得して、WRCにも参加可能になるといいます。
車重1t以下で99馬力、6速MTというヤリスR1A仕様、その走りも気になりますが、「過去のトヨタWRCとは異なる新しいチャレンジ」という復帰が、どのように評価されるのか気になるところ。
ちなみに、1979~1999年のWRCプロジェクトでは、4度のドライバーズタイトル、3度のマニュファクチャラーズタイトルを獲得しているトヨタ。セリカの活躍が記憶にあるというファンも少なくないのでは。そのトヨタがWRCに手頃なマシンで復活するとなれば、ヤリスR1Aへの注目が高まっているというのも納得といえそうです。
(山本晋也)