井元貴幸 
日本ではなかなかお目にかかる事の出来ない特殊なクルマと言えば、戦車。
動いてる姿はまだしも、「戦車の洗車」なんてダジャレのような光景はなかなか見る事が出来ません。そんなベタな光景を動画で発見しました。
動画に登場している戦車は1974年に制式化された74式戦車。
隊員の方が3名で戦車を洗車していますが、74式戦車は全長9.41ｍ（主砲含む）、全幅3.18ｍ、全高2.25ｍとサイズこそ幅広のマイクロバスのサイズですが、複雑な形状、なにより汚れの溜まりやすいキャタピラ部分を高圧洗浄機をつかい丁寧に洗っています。
流石にワックスがけまでしていないようですが、滅多に見る事の出来ない光景です。
74式戦車は後継の10式が登場していますが、まだまだ自衛隊の主力戦車の一角を担う74式戦車は、前後左右を独立して調整できる油圧式のサスペンションを装備し、傾斜地などでも砲塔を水平に保つことが可能です。
搭載されている主砲はアメリカ軍の主力戦車M1エイブラムスにも搭載されている51口径105mmライフル砲L7A1。
副武装は74式車載7.62ｍｍ機関銃、12.7mm重機関銃M2。
エンジンは三菱製空冷2ストローク V10 ディーゼル ツインターボで排気量は21500cc（21.5リッター！）、最高出力は720ps/2200rpmを誇ります。
74式戦車は以前ご紹介した、埼玉県にある陸上自衛隊広報センター「りっくんランド」の屋外展示場に展示されていますので、洗車は出来ませんがw、間近でその大きさを実感してみてはいかがでしょう？
■陸上自衛隊広報センター
http://www.mod.go.jp/gsdf/eae/prcenter/
（井元 貴幸）
