羽田空港は国際線ターミナルが話題を集めていますが、国内線にも注目です。アウディから間もなく日本発表されるA1が、国内線の出発ロビーで見られます。
これは、アウディがA1発表を控えて行うイベントで、羽田空港第2ターミナルの2階出発ロビー6番時計台奥でAudi A1Shopを開設するものです。ショップといっても何かを販売するわけではなく、アウディA1の実車とともにA1コレクションの展示を実施。またアンケートに答えることで、もれなくA1オリジナルグッズをもらうことができます。期間は2010年1月1日(土)から3月31日(木)まで。
アウディA1とは1.2~1.6リッターエンジンを搭載する、アウディのエントリーモデルとして開発されました。3サイズはL3954×W1740×H1416mmとコンパクトな寸法。VWポロと比較すると全長はほぼ変わらず、やや幅広くやや低くなっています。やはり実用のVWに対して、ちょっと高級なアウディという存在は変わらなさそうです。
A1に至るコンセプトカーはメトロプロジェクト・クワトロと名付けられ、実は2007年の東京モーターショーで初登場していました。クワトロといってもフロントをエンジン、リアを電動モーターで駆動するシステム。この考え方は1989年にアウディが100アバントを用いて開発した研究モデルと同じ考え方でした。
いずれにしてもアウディはA1のコンセプトモデルへの市場の反応をヨーロッパよりも先に日本で見ようと考えたところが重要です。翌年にリーマンショックが起こり時代は大きく変わりましたが、A1が日本のマーケットをにらみ、日本車をライバルとしていたことは明らかです。2010年に発表されたコンサバティブなVWポロは日本で好評をもって迎えられました。コンパクトながらプレミアム、そして全高の低いA1がどのように受け入れられるのか? まずは羽田で現物を見てから考えましょうか。
(MATSUNAGA, Hironobu)