井元貴幸 
高速道路の走行中に飛び石などで、フロントガラスにひびが入った場合、車検を通すことが出来なくなるだけでなく、そのまま放置しておくと、ひびが徐々に広がって行き、最悪フロントガラスの脱落等が起こり得ます。
そうした場合ガラスの交換となりますが、せっかく交換するならガラスのグレードアップをしてみてはいかがでしょう？
ここ最近、ネット上でフロントガラス交換の際に導入する方が多いのが、旭硝子の”クールベール”。今のクルマではUV（紫外線）カットガラスは殆どのクルマに採用されていますが、クールベールはUVを99%カットするだけでなく、特定波長のIR（中赤外線）もカットしてくれます。
中赤外線とはお肌のジリジリ感の原因となる1500-2200nmの波長の赤外線のことで、つまり”クールベール”は直射日光にさらされても、熱いと感じる事を抑える事が出来る魔法のガラスなのです。
メリットは熱さ感をカットするだけでなく、炎天下でステアリングが熱くて触れない現象の軽減や、エアコンの設定温度到達時間が早まり、燃費の向上にも繋がります。他にもクールベールにはトップシェードと呼ばれるガラス上端側に着色され日差しを和らげるグラデーションも入っています。
最近ではフロントのダッシュボード周りには、GPSアンテナやVICSビーコン、ETCやDSRCのアンテナと言ったものが並ぶことが多いですが、クールベールは電波透過型IRカットガラスと呼ばれ、これらの受信には全く影響がありません。
これだけ優れものと謳われると、価格が気になりますが、実際は殆どの純正フロントガラスと同価格。（一部高くなる場合もあります）
さらに、飛び石でフロントガラスを交換する場合、車両保険が適用されますが、もちろんクールベールに交換する際も純正ガラスと同一価格なので、車両保険が適用されます。一部のクルマ好きの方々から口コミで噂が広まり、最近では特にガラスに損傷が無くてもクールベールに交換される方も多いそうです。
今年の夏はエコ対策も含め、クールベールに交換するのもいいかも知れませんね。
■旭硝子 UV&IRカットガラス「クールベール」
http://www.agc.com/company/02.html
（井元 貴幸）
