FFジープ「コンパス」もしっかりJEEPだった!

クルマにまったく興味のない人がクロカン系SUVを見ると「ジープに乗っているんだね」と言い出しかねないほど、このイメージは強烈です。そのジープに2WD(FF)コンパスが加わりましたので、数日ほど乗らせてもらいました。

2WDと4WDの違いはあるものの、ややバタバタした乗り心地など、走りは兄弟車のパトリオットと同じテイストで、ジープらしいといえばらしい。2.0Lの直列4気筒とCVTの組み合わせは、普通に走る分には不足はないけれど、高速を飛ばしたい時や急な登り坂が続く所ではモアパワーを! と感じます。

スリーサイズは全長4460×全幅1810×全高1665mmで、狭い住宅街では少し横幅が気になる。価格は298万円〜

フラットで使いやすい大きな荷室などにより、雰囲気としては背の高いワゴンというイメージで、こちらもジープらしくフロアもそれほど高くありません。乗降性もしやすく、毎日使う足としては最適なジープといえます。

ナビはオプションですが、安全装備も含めて装備も充実しています。グラチェロ似のフロントマスクは印象的ですが、インパネの景色は兄弟車のパトリオットと同じ

ジープに限らず日本では4WDが絶対に必須というのは、雪国が中心ですし、スキー場や海に行くくらいであれば2WDでこと足りてしまうことが多いのも事実でしょう。実際に、ジープを購入するユーザーの中でも4WDが欠かせないという人は小数派とのことですから、298万円〜という値付けも考えると、ジープの裾野を広げるモデルといえるかもしれません。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる