「トヨタ東京自動車大学校」の学生が作るカスタマイズカーには無限の可能性を感じる【東京オートサロン2024】

■塗装技術やエンジンの換装など、高い技術力をカスタマイズで表現

カスタムカーの祭典・東京オートサロン2024が千葉県の幕張メッセで開催されています。ここでは、北10ホールにある「トヨタ東京自動車大学校」のブースを紹介します。

トヨタ東京自動車大学校のブース全景
トヨタ東京自動車大学校のブース全景

トヨタ東京自動車大学校の歴史は古く、1954年にトヨタ直営の日本自動車学校に自動車整備士(3級)養成課程として発足しています。

「車が好き」で「逞しい」人材育成を目標に、『学士取得』や『次世代技術も学べる』トヨタ自動車直営の学校です。最新設備の「スマートモビリティ棟」や「モータースポーツ活動」も充実しています。

LC802のフロントスタイル
LC802のフロントスタイル
LC802のトランクにはエアサスキットを搭載
LC802のトランクにはエアサスキットを搭載

ブースに展示しているのは学生が手掛けた3台です。まずは、レクサスLCをベースとしたLC802(Love City ハチオウジ)です。この車は、学校のある八王子市のイメージカラーの一つであるみず色をコンセプトとして、キレイな大空をゴーストペイントで表現しています。

サスペンションにはエアフォースジャパンのエアサスを採用し、ベタベタのローダウンを楽しむことが可能です。

MR-忍者は旋回性能を向上させるため、車高を下げている
MR-忍者は旋回性能を向上させるため、車高を下げている

続いては、トヨタMR-SをベースとしたMR-忍者です。コンパクトスポーツカーのMR-Sを、よりスポーティな走りを目指し、エンジンを2ZZエンジンに換装。さらに足回りは車高を下げることで、重心を低くし旋回性能を向上させています。忍者のように音もなく忍び寄るような走りをするのでしょうか。

SP430のフロントスタイル
SP430のフロントスタイル

そして3台目は、レクサスSCをベースとしたSP430(steampunk)です。これまではスポーティなイメージで出展していた車でしたが、外装デザインに蒸気機関(スチームパンク)をイメージさせるレトロ感を追求し、初めて見た人にも懐かしさを感じてもらいたいということです。

ボンネットには蒸気機関(スチームパンク)のペイント
ボンネットには蒸気機関(スチームパンク)のペイント

自動車整備士が不足している現在、このトヨタ東京自動車大学校で学ぶ学生さんたちは、自動車業界にとって金の卵と言える存在と言えるでしょう。

(文、写真:萩原 文博)

この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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