■最高出力450PS、最大トルク600Nmを誇る2.9L V6ツインターボを搭載
アウディのDセグメントワゴンであるRS 4 アバント、同セグメントの5ドアハッチバック(アウディは4ドアクーペを謳っています)であるRS 5 スポーツバックは、ボディタイプこそ異なりますが、走りと実用性を兼ね備えた「RS」シリーズらしい美点を享受できます。
2023年9月26日、オンライン限定販売となる「Audi RS 4 Avant RS competition」「RS 5 Sportback RS competition」が発表されました。
なお、9月26日から10月9日までの期間限定での抽選販売になります。
最近は、オンライン限定での特別仕様車や限定車、ボルボのようにBEVをオンライン販売のみとする例が増えつつあります。
とくに、販売台数が少ない希少なモデルをオンライン限定販売にする例が多くなっている印象を受けます。
「Audi RS 4 Avant RS competition」「RS 5 Sportback RS competition」は、その名からも分かるように、Audi Sport GmbHが持つ高い技術とノウハウが投入され、専用チューニングにより走りや内外装を徹底的に研ぎ澄ました「RS competition」モデルです。
「RS」モデルの起源は、1994年に初のRSモデルである「Audi RS 2 Avant」のデビューまで遡ります。「RS」モデルの開発は、これまでアウディのル・マン24時間耐久レース、DTM(ドイツツーリングカー選手権)参戦ワークスマシンや「Audi R8 LMS」を手掛けてきた「Audi Sport GmbH(かつてのquattro GmbH)」により行われています。
モータースポーツとの深い関連性をもった、高性能かつ日常においても快適に使用できるスペシャルな仕様が「RS」モデルなのです。
「Audi RS 2 Avant」は、その後モデル名を「RS 4 Avant」に変更。セダンをはじめ、ステーションワゴンや4ドアクーペなどにボディバリエーションを広げ、現在、日本のミドルサイズセグメントでは、「RS 4 Avant」「RS 5 Sportback」「RS 5 Coupe」が展開されています。
心臓部は、2.9LのV型6気筒「TFSI」ツインターボエンジンで、最高出力450PS、最大トルク600Nmというハイパフォーマンスを誇っています。
高効率でレスポンスに優れたトルコン付トランスミッションである8速ティプトロニック、「セルフロッキングセンターディファレンシャル」が搭載されたquattro四輪駆動システム、「DRC(ダイナミックライドコントロール)付スポーツサスペンションプラス」が組み合わされています。「RS」モデルの中でも「competition」を謳うにふさわしい戦闘力、機動力が与えられています。
足元には、ブラックメタリックの20インチ「Audi Sport」製「5Yスポークアルミホイール」に、ハイパフォーマンスタイヤの「Pirelli P Zero Corsa」の275/30ZR20タイヤを特別装備。パフォーマンス専用チューニングとして、「RSスポーツエグゾーストシステムプラス」をはじめ、290km/hに設定されたスピードリミッターが用意されています。
さらに、変速時間を短縮する専用シフトプログラムや「1:13.1」の固定ギヤ比に設定されたダイナミックステアリング、旋回性能を向上させ、高速でのアグレッシブなコーナリングを実現するという専用設計の「リヤスポーツディファレンシャル」も含まれています。
こうした多様なチューニングが施された「Audi RS 4 Avant RS competition」は、0-100km/h加速を3.9秒でクリアし、「Audi RS 5 Sportback RS competition」は3.8秒で到達します。
エクステリアは、特別装備のフロントリップやフロントブレード、リヤディフューザートリムがマットカーボンになる「マットカーボンエクステリアパッケージ」、マットカーボンエクステリアミラーに加え、「ブラックAudi rings」、カラードブレーキキャリパーレッド、プライバシーガラス、カーボンエンジンカバーにより、レーシーで洗練された雰囲気を漂わせています。
一方、インテリアには、スポーティなエクステリアと親和性の高い「ブラックダイナミカ/レザーシート」が特別装備されています。
カーボンのデコラティブパネル、レッドをアクセントとした「RSデザインパッケージ」、フラットボトムステアリングが、高いフォールド性や操作性だけでなく、ハイパフォーマンスモデルならではの高揚感を演出してくれます。
そのほか、パークアシスト、サラウンドビューカメラ、スマートフォンワイヤレスチャージング/リヤシートUSBチャージング、シートヒーター (フロント/リヤ)を含む「コンフォートパッケージ」、Bang & Olufsen製の「3D アドバンストサウンドシステム」、ヘッドアップディスプレイ、TVチューナーも備わります。
さらに、ドアを開けた時、専用ドアエントリーライトにより、Audi Sportの赤いランバスが地面に投影され、オーナーの気分を盛り上げてくれます。
ボディカラーは、両モデルともに、サーキットの名前が冠された「デイトナグレー パールエフェクト」「アスカリブルー メタリック」「セブリングブラック クリスタルエフェクト」の3色展開。限定台数は「Audi RS 4 Avant RS competition」が3色合計で17台、「RS 5 Sportback RS competition」が3色合計の8台となっています。
「Audi RS 4 Avant RS competition」は、走りも内外装も、そして積載性も妥協を一切許さない実力の持ち主。「Audi RS 5 Sportback RS competition」は、スポーティなフォルムと大人4人でもロングドライブに出かけられる実用性はもちろんですが、特別なRSにふさわしい刺激的な走りと内外装が与えられています。
●価格
「Audi RS 4 Avant RS competition」:1535万円※
「Audi RS 5 Sportback RS competition」:1660万円※
※上記の車両本体価格は、「デイトナグレーパールエフェクト」を選択した場合です。「アスカリブルーメタリック」の価格は21万円の追加、「セブリングブラック クリスタルエフェクト」は24万円の追加になります。
(塚田 勝弘)